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ウッドショックが注文住宅業界に与える影響とは

2021年3月ごろより、注文住宅業界で騒がれはじめたウッドショック。ウッドショックとは一体何のことを指しているのでしょうか?

この記事では、ウッドショックについてやウッドショックが起きた原因、ウッドショックによる影響や対策などを解説しています。

木造で注文住宅を建てたいと考えている方は要チェックです。

ウッドショックとは

ウッドショックとは、以前発生したオイルショックをなぞらえて名付けられた、輸入木材の価格が高騰している現象のことを指します。木材は、住宅の柱や梁・土台などに使用されており、なくてはならない建材です。現在日本では、6割以上を輸入木材に頼っているため、注文住宅の建築において深刻な問題になるとされています。

ウッドショックが起きた原因

ではなぜ、輸入木材の価格が高騰してしまったのでしょうか。

ウッドショックが起きた原因について、それぞれ詳しく説明します。

アメリカ・中国での需要拡大

アメリカや中国では、コロナウイルスの影響により在宅ワークが増加。その結果、都心より校外へ自分の家を持ちたいと思う人が増えはじめ、住宅需要が大幅に増加したことが要因とされています。

また、アメリカでは金利政策により、住宅ローンの金利が下がったことも住宅購入ブームの火付け役となりました。

中国では、コロナウイルスが落ち着きを見せてきたことから経済活動が活発に。同じくして住宅購入ブームに火が付きました。

両国の住宅購入ブームにより、木材の供給バランスが崩れたことから、輸入木材の価格が高騰。その事象が「ウッドショック」と呼ばれることになったのです。

出回る木材自体の減少

ウッドショックの原因には、コロナウイルスが流行する以前にもカナダで害虫被害を受けていたことも挙げられます。

伐採できる量そのものにも影響が出てしまい、製材向上の稼働率は下がり、輸出する木材自体が減少してしまっているという現状があります。

流通の活発化によりコンテナ不足

流通の分野でも移動制限などが設けられ、コンテナの移動が滞ったこともウッドショックの要因の1つとされています。

コロナウイルスの影響により巣ごもり需要が増加したことから、ネットショッピングなどの流通分野が圧迫され、コンテナが不足したことにより、日本へ木材を輸出ができなくなってしまいました。

また、同時期3月にスエズ運河で発生した、大型コンテナ選の座礁事故の影響からも、コンテナ輸送の遅れが生じています。

どのような影響がでるのか

ウッドショックによって注文住宅建築にどのような影響がでるのか、それぞれ詳しく解説します。

住宅の価格高騰

住宅には梁という構造部材がありますが、強度が求められる梁に適した木材が国内にはなく輸入木材に頼っているため、ウッドショックは梁問題も引き起こします。

また、ローコスト住宅や建売住宅にも打撃を与えています。ローコスト住宅や建売住宅は、安い輸入木材を使用することで建築コストを下げています。

そのため、輸入木材が手に入らないということは、ローコスト住宅や建売住宅の価格が上昇する要因にもなり得ます。

ですが、住宅において木材はトータルコストの一部であることから、注文住宅の価格が極端に高騰するということはありません。

工期の遅れ

木材の高騰化も悩ましい問題ですが、そもそも木材が手に入らないといった現象も発生しています。

住宅の重要な建材である木材が用意できなければ建築が進めることができず、工期の遅れが生じます。

各住宅メーカーでは、独自の国産木材の入手ルートを活用したり、代替可能な木材を使ったりとさまざまな工夫を凝らすことで対策を練っているため、深刻な事態を回避できているのが現状です。

入手困難な木材がある

木材不足と一口に言っても、種類によっては入手が可能な木材もあります。

入手が困難とされている木材は、

  • ホワイトウッド集成材
  • レッドウッド集成材
  • ベイマツ乾燥材
  • スギ乾燥材

以上の4つです。

部分的に入手が困難になっている建材があるなど、ウッドショックはさまざまな問題を引き起こしています。

対策はあるのか

使用資材の変更を検討する

ウッドショックへの対策として、使用資材の変更が考えられます。使用予定だった木材がウッドショックにより高騰した場合、国産材への切り替えや代替え可能な木材の種類に変更するなどの調整が必要になります。

注文住宅は、自由度の高さがポイントとなるため、住宅建築を円滑に進めるためにも、柔軟に対処できる点が安心ですね。

また、木造以外の建築を検討するのも1つの手ですが、どうしても木材の種類を変更したくない場合や、予算が合わない場合は一度設計を見直してみるのもありでしょう。

購入時期を変更する

今すぐに購入しなくても良い場合は、購入時期を変更する手があります。購入時期に余裕がある方は、ウッドショックが終わり輸入木材の価格が落ち着いてから購入するなどの手段を取りましょう。

ただし、今度リモートワークの定着化から注文住宅ブームが続き、木材の高騰化が進む可能性も否めないため、価格の高騰化は避けられないと言えるでしょう。

また、ウッドショックが終わったとしても、慢性的な建築業界の人手不足は解消されるわけではないので、住宅の価格が下落する可能性は低いと言えます。住宅購入期限が決まっている場合は早く工事を終わらせるためにも、早めに契約も対策のひとつとなるでしょう。

値上げ分を負担してくれる工務店に依頼する

工務店やハウスメーカーの中には、企業側がウッドショックで高騰化した値上げ分を負担するといった動きもあります。

どうしても輸入木材を使用したく、予算はそのままが良いという方は、値上げ分を負担してくれる工務店に相談してみましょう。

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